【西田文郎×岡村佳明】なぜ、感謝するほど人生がうまくいくのか?|第2回 「心」の感謝から「魂」の感謝へ! 損得勘定のない感謝で人生が変わる
「感謝」は最強の「脳」を作るための絶対条件だ。
日本におけるイメージトレーニング研究指導のパイオニア、サンリ会長・西田文郎(にしだ ふみお)先生。
独自の居酒屋経営で「感謝の本質」を追究する、岡村佳明(おかむらよしあき)氏。
スキルやテクニックを超えた先にある、脳の奥底に眠る「魂のエネルギー」とは?
なぜ、魂で感謝する人は、圧倒的な力で人生を好転させられるのか。
その驚きの真実を全4回の特別対談でお届けします。
今回はその第2回。人生を激変させる「心の感謝」と「魂の感謝」の違いに迫ります。
第2回/全4回

第2回 「心」の感謝から「魂」の感謝へ! 損得勘定のない感謝で人生が変わる
編集部:
『感謝するほどうまくいく』(美里出版)に、お母さまの「感謝の質と深さ」についてお書きいただきました。
岡村さんがこのことに気づかれたのは、いつ頃なのでしょうか?
岡村:
35歳を超えてからです。
35歳の時、おふくろが始めた居酒屋「岡むら」を、「自分の手で超繁盛店にするぞ」と本気のスイッチが入った。
本にも書きましたが、恥ずかしながらそれまでは遊びまくって、かなりちゃらんぽらんに生きていたんです。
そんな私が本気になって、日本全国の繁盛店を巡ったり居酒屋経営について勉強するようになりました。
編集部:
岡村さんは「人はいつからでも変われる」とおっしゃっていますが、まさにご自分の転換点が35歳だったんですね。
岡村:
はい、それでそんな生活を続けてしばらくたった頃、「うちのおふくろの『ありがとう』は日本一かもしれないな」と気づいたんです。
編集部:
それは、何かきっかけがあったのでしょうか?
岡村:
おふくろの口グセは「ありがとうね、ありがとうね」です。
両手を合わせて拝むように「ありがとうね、ありがとうね」を何度も言うんです。
おふくろが「ありがとう」を何度も言うのは、お客さんにだけではありません。
配達に来てくれる酒屋さん、八百屋さん、お肉屋さん、色々な業者さん、ご近所さん、周りの皆さん全てに「ありがとうね、ありがとうね」と言うんです。
おふくろの「ありがとう」の数が多いのは、それだけ感謝しているからなんだと、やっとわかったんです。
西田:
岡村さんのお母さまの「ありがとう」は、心ではなく魂で「ありがとう」と言っているんです。岡村さんのお母さまは、魂で感謝されているんです。
岡村:
西田先生、ありがとうございます。
今では「感謝の質と深さ」について話をさせていただいている私ですが、居酒屋経営に本気になった頃、こんなこともありました。
おふくろは、値段が少しくらい高くても、地域の酒屋さんや八百屋さん、お肉屋さん、魚屋さんから仕入れるようにしていたんです。
私はおふくろに「岡むら」を任されて、自分の手で超繁盛店にするぞと意気込んでいましたから、少しでも安く仕入れた方がいいじゃないか、その方が儲けが出ると思ったんです。
それで、「おふくろ、仕入れの安い業者に変えたらどうかな」と提案したことがありました。
するとおふくろから「値段で選ぶと、あんたも値段で選ばれる人間になるよ」って言われて、脳天をガツンと殴られたような衝撃を受けました。
西田:
それは、こういうことなんですね。
普通は、儲かるとか儲からないとか、損得で考えますよね。
ところが岡村さんのお母さんは、原価が高くてもお世話になっている酒屋さんから買う。
これは何かと言ったら、心ではなくて、損得ではなくて、損得を超えた魂の付き合いがあるという話なんですね。
岡村さんのお母さんの「ありがとう」は、心ではなく魂で「ありがとう」とおっしゃっているんです。
編集部:
「心の感謝」と「魂の感謝」には、大きな違いがあるのですね。
西田:
「心の感謝」はみんな知っています。
けれど、感謝は頭で‟わかる“より魂で‟感じる”ものです。
「魂で感謝する」ということは、今ではほとんどの日本人がしなくなりました。
岡村:
西田先生は魂を説明してくださるとき、「心には損得があり、魂には損得がない」といつもおっしゃっています。
西田:
「心」と「魂」の違いを簡単に言うと、「心」には損得勘定があるが、「魂」には損得勘定がないと申し上げているんです。
これは、私が60年以上、脳の機能を追究してきて申し上げていることなんです。
60年以上、脳のことをやっていると、私の憶聴が、私に自然にわからせてくれるんですよ。
編集部:
「憶聴」とは西田先生が命名された、意識できない奥の脳の領域にある特殊な記憶のことで、人は「憶聴の記憶」に動かされているということを『憶聴の法則』(美里出版)で詳しく教えてくださっています。
西田:
はっきり申し上げます。
皆さんの魂には、損得がありません。
なぜかというと、心と魂は、脳の領域が違うからです。
脳はいろいろな経験をして、「これをやったら得だ」とか「これをやったら損だ」とか、勉強するわけですよ。
ところが、魂は生まれてからできるものではないのです。
私も皆さんも皆、損得のない魂を持って生まれてきているんです。
岡村:
「心の感謝」と「魂の感謝」の違いが、言葉や行動の違いになって現れるのですね。
もっともっと、魂を磨かなきゃいけないなって思います。
Fumio Nishida & Yoshiaki Okamura 2026
「心の感謝」と「魂の感謝」の違いが言葉や行動を自然と変えて、人生を激変させることをお話しいただきました。
次回第3回は「超一流になるために脳にとって必ずやらなければならない『感謝』」について伺います。お楽しみに!

西田文郎(にしだ・ふみお)
株式会社サンリ 会長
JADA能力開発分析協会 会長
西田会 会長
1949年生まれ。
日本におけるイメージトレーニング研究、指導のパイオニア。
1970年代から科学的なメンタルトレーニングの研究を始め、大脳生理学と心理学を利用して脳の機能にアプローチする画期的なノウハウ『スーパーブレイントレーニングシステム(SBT)』を構築し、スポーツ、ビジネス、そのほか多くの分野の能力開発に多数携わり、驚異的な実績を残している。
著書に『憶聴の法則』(美里出版)、『№1理論』『面白いほど成功するツキの大原則』『10人の法則』『№2理論』『天運の法則』『№1メンタルトレーニング』(現代書林)、『強運の法則』(日本経営合理化協会出版局)、『命と脳』(海辺の出版社)、『他喜力』『予感力』(清談社Publico)など多数ある。
西田文郎公式サイト https://nishida-fumio.com/
西田会 https://nishidakai.com/
株式会社サンリ https://sanri.co.jp/
岡村佳明(おかむら・よしあき)
「岡むら浪漫」グループ創業者
「浪漫岡村塾」塾長
JADA(日本能力開発分析)協会認定 SBT1級メンタルコーチ
JADA(日本能力開発分析)協会認定 SBTアスリートメンタルコーチ
小説家
1962(昭和37)年生まれ。
生まれも育ちも静岡県藤枝市。
母親が73年前(出版時)に始めた居酒屋を「稼業なら自由に遊べる」という不純な動機で手伝うことから、居酒屋の道に入る。
35歳でそれまで遊び回っていた生活から一念発起し、「居酒屋づくりは人づくり」「お腹だけでなく心も満腹にさせる店」を合言葉に、「看板を出さない・宣伝をしない・入口がわからない」をコンセプトとして口コミだけで繁盛店をつくり上げる。
お客さま本位のスタッフ育成に力を注ぎ、「岡むら浪漫は人間道場」といわれるようになる。
独自の経営がメディアでも注目を浴び、全国で講演などを行う。
現在も、静岡を中心に、沖縄、インドネシアのバリ島などで居酒屋経営に携わりつつ、60歳からは、それまでの「居酒屋から周りを元気に」から「岡村佳明から周りを元気に」、「日本を元気に」に主軸を移し、活動の幅を広げている。
著書に『人生は感謝するほどうまくいく』(美里出版)、『看板のない居酒屋』『マンガ 看板のない居酒屋[成長物語]』(みやたけし漫画)(ともに現代書林)がある。
◎岡村佳明 公式サイト https://okamura-school.com/
◎ポッドキャスト「看板のない居酒屋 ~繁盛店作りは人作り~岡村佳明」はapple Podcasts、Spotify、Amazon Musicのプラットフォームで視聴いただけます。
本記事は2025年11月24日(月)に静岡で開催された『人生は感謝するほどうまくいく』出版記念講演での西田文郎先生と岡村佳明氏の対談講演を収録、再編集したものです。
writing:茂木美里


