感謝メガネ

「感謝メガネ ― 幸せはすぐそこにある」岡村佳明著【③脳のゴールデンタイム】

美里出版

幸せは、探すものではなく、気づくものでした

SNSや口コミで感動が広がっている『人生は感謝するほどうまくいく』。
本編から生まれた、もうひとつのスピンオフストーリーが本作です。

「心の視界」がクリアに変わる感謝の魔法を、岡村佳明さんが全8回でお届けします。

さあ、あなたも「感謝メガネ」をかけてみませんか?

[連載第3回]

第1回はコチラ
「感謝メガネ ― 幸せはすぐそこにある」岡村佳明著【①ホヌとの出会い】
「感謝メガネ ― 幸せはすぐそこにある」岡村佳明著【①ホヌとの出会い】
第2回はコチラ
「感謝メガネ ― 幸せはすぐそこにある」岡村佳明著【②灰色のため息】
「感謝メガネ ― 幸せはすぐそこにある」岡村佳明著【②灰色のため息】

第3回/全8回

感謝メガネ ー幸せはすぐそこにあるー

3 脳のゴールデンタイム

寝る前の10分間のことを「脳のゴールデンタイム」と言うらしい。
寝る前の10分間に考えたことは、脳が「大切なこと」と認識すると何かの本で読んだ覚えがある。

最近は、本当にツイてない。
その日結局、欠勤した修司は一日中部屋にこもり、どんよりとした気分のまま過ごした。

「せめて、夢くらいは楽しいのが見たいな」と修司は思った。

(そうだ、あのカメの夢の続きがみられるかな!)
ふと思いついた修司は、ウミガメのYouTubeを見ながら寝ることにした。
それも束の間、修司はすぐにスマホ片手に寝落ちしていた。

「修司さん、もう一杯いかがですか?」

とてつもない美女が、赤ワインのボトルを手に、俺に微笑んでいる。

「ありがとう! いただきます」

修司の顔がほころぶ。
心臓がドキドキして、ときめいていた。

キリっとした眉、すっきりした鼻筋、手入れの行き届いたストレートのロングヘア―、澄んだ目でまっすぐ俺を見てくる。
初対面なのに全てを見通されているようで、ドキドキしてくる。
隠そうとしても、修司は自分のにやけ顔が隠しきれていないのがわかる。
お礼が言いたいのだが、名前がわからない。

カウンターの隣に座っていたのは、3匹のイカだった。
イカたちは10本の手をヒラヒラさせながら、早口で話しかけてきた。

「こんにちは。あなた、初めてお見掛けしますね。ワイン、お好きなんですか?」

「はい、大好きです。ここ、すてきなお店ですね」

「でしょ? 僕たちは、毎日来てるんだよ」

イカと話していても、なんの違和感もない。夢は不思議だ。

「でも、あなた、乙姫様にワインを注いでもらえるなんて、うらやましい。
僕たちは毎日来ているけど、乙姫さまからお酌してもらったことなんてありませんよ」

3匹のイカたちは、「ない、な~い」と10本の手をヒラヒラさせ、体をクネクネ動かすと、白、茶色、黄色、赤、黒、緑、青など瞬時に色を変えてから、スッと元に戻った。

修司がびっくりしていると、
「どうやら、あなたは別格のお客さまみたいですねぇ」
と体をくねらせて、下から顔をのぞき込んできた。

修司は隣のイカに聞いてみた。

「あの美しいお方は、乙姫というんですか?」

「あなた、ご存じないんですか。そいつは、たまげたビックリ仰天。ここは天下の竜宮城。乙姫様を知らない奴なんて、いませんや」

イカは赤と黒に体を点滅させながら、10本の手をヒラヒラさせた。

(え!俺は竜宮城に来ているのか? この方があの乙姫さまなのか? それにしても、なんて美しいんだ)
と修司は思った。

学生時代から、ナンパは百戦錬磨の修司である。
絶世の美女に声をかけないのは、失礼というものだ。

「乙姫様、お会いしたかったです」

「修司様、私もです。このあと、ふたりだけで飲みなおしませんか」

修司は心の中でガッツポーズをした。ワクワクは頂点に達していた。

Yoshiaki Okamura 2026

【第4回「心のレンズ」に続く】

【著者紹介】

岡村佳明(おかむら・よしあき)

「岡むら浪漫」グループ創業者
「浪漫岡村塾」塾長
JADA(日本能力開発分析)協会認定 SBT1級メンタルコーチ
JADA(日本能力開発分析)協会認定 SBTアスリートメンタルコーチ
小説家

1962(昭和37)年生まれ。
生まれも育ちも静岡県藤枝市。

母親が73年前(出版時)に始めた居酒屋を「稼業なら自由に遊べる」という不純な動機で手伝うことから、居酒屋の道に入る。

35歳でそれまで遊び回っていた生活から一念発起し、「居酒屋づくりは人づくり」「お腹だけでなく心も満腹にさせる店」を合言葉に、「看板を出さない・宣伝をしない・入口がわからない」をコンセプトとして口コミだけで繁盛店をつくり上げる。
お客さま本位のスタッフ育成に力を注ぎ、「岡むら浪漫は人間道場」といわれるようになる。
独自の経営がメディアでも注目を浴び、全国で講演などを行う。

現在も、静岡を中心に、沖縄、インドネシアのバリ島などで居酒屋経営に携わりつつ、60歳からは、それまでの「居酒屋から周りを元気に」から「岡村佳明から周りを元気に」、「日本を元気に」に主軸を移し、活動の幅を広げている。

著書に『人生は感謝するほどうまくいく』(美里出版)、『看板のない居酒屋』『マンガ 看板のない居酒屋[成長物語]』(みやたけし漫画)(ともに現代書林)がある。

◎岡村佳明 公式サイト https://okamura-school.com/

◎ポッドキャスト「看板のない居酒屋 ~繁盛店作りは人作り~岡村佳明」はapple Podcasts、Spotify、Amazon Musicのプラットフォームで視聴いただけます。

物語のベースとなった話題の電子書籍『人生は感謝するほどうまくいく』(岡村佳明著/美里出版)。
本編とあわせて読むと、より深く「感謝の魔法」を体感いただけます。

\すべての奇跡は感謝から始まる!/
『人生は感謝するほどうまくいく』岡村佳明・著
『人生は感謝するほどうまくいく』岡村佳明・著
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この記事の作成者
美里出版 編集部
美里出版 編集部
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